第九回歌舞伎観劇の集い

【日時】 令和8年1月25日(日)11時開演

【場所】 大阪松竹座

この度、第九回歌舞伎観劇の集いを開催し、当倶楽部会員様およびそのご家族皆様合わせて33名で、大阪国際文化芸術プロジェクトの「壽 初春歌舞伎特別公演」を観劇いたしました。

今回の演目は 一.『菅原伝授手習鑑 車引』 二.『祇園祭礼信仰記 金閣寺』 三.『らくだ』でした。

『菅原伝授手習鑑』は、『仮名手本忠臣蔵』や『義経千本桜』とともに三大名作と評される人形浄瑠璃です。『車引』は、京都府の吉田神社近くを舞台に、仕える主人・性格が異なる3兄弟(松王丸・梅王丸・桜丸)の拵え・振る舞いの違いが印象的でした。松王丸・梅王丸・桜丸の異なる隈取、それぞれの様々な見得がそれぞれの役割や性格を表しており、歌舞伎の醍醐味が溢れていました。

『祇園祭礼信仰記』は、宝暦七年十二月に、大坂豊竹座で初演された人形浄瑠璃です。舞台は春爛漫の京都鹿苑院の金閣です。天下統一の時節を窺う松永大膳と大膳への奉公を望む東吉との「碁立」、大膳の試しに対してさすがの機智を示す東吉の為所や、雪舟の孫である雪姫が、雪舟の故事を想起し、縛られた縄から身の不自由を破る「爪先鼠」がみどころです。それらのシーンは、それぞれ異なる緊張感があり、客席は固唾をのんで展開を見守っていました。夫である狩野之介直信とのこの世での別れを悲しみ、自身を縛り、桜の木に繋ぐ縄をほどくために雪姫が悶えるシーンでは、その振動で舞い散る桜吹雪に包まれる雪姫の美しい姿に観客はうっとりしてしまうほど惹き込まれました。

『らくだ』は、強気な男性に対してすべて言いなりの弱気な男性が、盃を交わした結果、後者の酒癖の悪さが露呈し、両者の立場が逆転するという、上方落語の噺をルーツとしています。両者の掛け合いや周囲を巻き込む突飛な行動に、客席から笑い声が多く聞こえました。コミカルな演技も多く、一つ一つの役者の所作や言動に観客のリアクションがあり、舞台と観客席が一体となっている中で幕が下りました。

本集い開催にご尽力いただいいた中村鴈治郎様および中村壱太郎様から全員に土産品を頂き、中村壱太郎様には、観劇終了後ご多忙のなかでの写真撮影にご協力いただきました。御礼を申し上げます。加えて、本イベント開催にあたり、企画からチケット手配や観劇終了まで携わっていただいたすべての皆様に重ねて御礼を申し上げます。

レポート:熊﨑 優斗(令和6年 法学部政治学科卒業)